がん治療のホルモン療法・放射線治療
がんの種類によって違うのですが、がん細胞が増殖するために
ホルモンの作用が必要とするメカニズムのタイプのがんもあります。
そういった特性を逆手にとって、特定のホルモンを分泌する箇所を外科的手術で摘出することもあります。
体の外からホルモンの作用を押さえるホルモンを投与することによって、
がんが増殖するのを押さえる治療方法がホルモン療法です。
化学療法のように、がん細胞そのものを攻撃する作用はありません。
がん細胞の発育を阻止します。進行を抑える治療方法がホルモン療法です。
治療対象の主ながんは、前立腺がん・子宮体がん・乳がんなどです。
ホルモン療法は長期間に渡ることが多いです。
副作用に関しては治療を開始する前に確認しておくことが大切です。
主な症状は体重増加・むくみ・ほてりがあります。
一過性の症状の場合もおおく、少しずつ慣れてくる側面もあります。
しかし、副作用がキツイ場合は、治療の継続が困難です。
薬の種類が変更されることも臨機応変に対応されます。
放射線治療はがん細胞に放射線を照射して破壊したり小さくするアプローチです。
脳転移による神経症状や骨転移による痛みを緩和させるときにも利用されます。
細胞分裂して増えるときに必要な遺伝子に作用する放射線を利用します。
新しく細胞が増えないようにします。
細胞が新しい細胞に置き換わるときに脱落する仕組みを促進したりします。
このような特徴を利用しながらがん細胞を消滅させたり少なくするわけです。
放射線治療はこういった作用を利用しながらがん治療するアプローチです。
放射線治療に利用される種類はどういったものがあるのでしょうか?
代表的なものはX線・γ線・電子線などです。
これ以外に今は研究段階なのですが、陽子線や重粒子線を使ったがん治療が一部施設でトライされています。
放射線治療のメリットはどこにあるのでしょうか?
それは手術によってがんを切除することがない点です。
臓器をそのまま残すことができる可能性もあります。
臓器の機能をがんになる健康な状態にしておけることが魅力です。
がんの種類によって効きやすさ・治りやすさなどの治療効果は異なります。
放射線治療の場所によっても副作用の発生もいろいろなのです。
がんの病期(ステージ)で想定できるがんの状態や患者さまの体調や
これまでのデータをもとに放射線治療を実施するかどうかは慎重に検討されます。
放射線治療は単独で行われることもあります。
ケースによっては抗がん剤治療や手術などと併用されることもあります。
たとえば手術と併用する場合は、再発を防ぐ目的で手術の前後に行われます。
膵臓がんの場合は手術をしている最中にがんに放射線を照射することもあります。
これは術中照射と呼ばれる方法です。
これ以外に、骨に転移してしまったがんによる痛みを緩和される目的でも利用されます。
神経を圧迫して痛みやしびれに悩む患者さまの治療にも使われます。
放射線治療の進め方は、放射線診断医・治療医・外科医・抗がん剤治療を担当する腫瘍内科医など
専門的な知識を持つ医療従事者によって検討されます。
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